人の身体は約70％が水分でできています。そのため津液の不足は身体の様々部分に影響が及びます。
特に日本は湿度が高い国なので、「水湿」による悪影響を受けやすい環境にあります。
【陰虚】とは体内で津液・血が不足している状態をいいます。身体の熱を冷ます津液が不足しているため身体にほてりが出てきたり、微熱が続いたり、皮膚が乾燥したり、便秘になります。
陰虚の症状
★ほてりがある ★鼻・咽頭・口唇の乾燥 ★声が枯れる ★皮膚に張りがなくなる ★髪がぱさぱさになる ★目がぼやける ★空咳がでる ★便秘になりやすい、固い便が出る ★汗をかきやすい ★夜眠れない ★辛いものが好き ★布団に入ると耳鳴りがする ★痩せ気味 ★短期でイライラしやすい★寝汗をかく★舌が赤く、乾燥してぱさぱさしている
【原因】 熱中症、脱水、下痢や嘔吐、出血炎症、発熱、加齢、寝不足、ストレス、汗や尿の 出すぎ、出血過多、下痢、辛い物や身体を温めるものを食べすぎることによっておこると考えられています。
【対策】身体を潤しつつ栄養分を補う、身体にこもった熱を冷ます作用のある食材を多くし、温熱性の少ない食材を取り入れます。
【おすすめ食材】 豆乳、豆腐などの大豆製品、豚・鶏肉、白キクラゲ、ハマグリ、アワビ、レンコン、ピーマン、ヤマイモ、トマト、レモン、ナシ、緑茶、菊花茶 、クコの実、カニ、エビ、ごぼう、イチジク、昆布、きゅうり、黒豆、シジミ、牡蠣、セロリ、牡蠣、
【水滞】 身体の水分調節がうまくいかず、水分が偏って身体の中に存在している状態。
水が身体の中で流れずに、あふれて停滞している状態です。
水滞の症状
★むくみやすい ★手が湿っている ★雨に日に体調が悪くなる ★頭が重い ★体が重い ★胃がぽちゃぽちゃする ★胃腸が弱い ★めまいがする ★乗り物酔いをしやすい ★冷え性 ★便が小さい
【原因】 甘い物のとりすぎ、運動不足、津液の代謝障害、先天的な胃腸虚弱、筋肉が少ない
【対策】利水作用(余分な水を外に出す作用)のある食材を取り入れます。
【おすすめ食材】 小豆、白菜、大根、トマト、きゅうり、冬瓜、生姜、ハトムギ、貝類、 黒豆、春雨、コーヒー、玄米、ハトムギ、ソバ、キノコ類、アスパラガス、ごぼう、ナス、ほうじ茶、ウーロン茶、プーアール茶、コンニャク、ジャガイモ、タケノコ、海藻類
これまでに東洋医学に基づいて「気」の不調、「血」の不調、「津液」の不調で自分の身体の状態を確認してみました。皆万結果はいかがだったでしょうか？何個も当てはまった方もいらっしゃるかと思います。でもここで当てはまった方はおめでとうございます☆「不調の原因」が分かったのでこれを改善できれば、身体はもっと良い状態になるのです。不妊の方はさらに治療への効果が高くなると思います。もし分からなかったという方はぜひ一度栄養相談でお話しましょう。
