体質に合わせた水分の摂り方

突然ですが今日お水をどれくらい飲みましたか?

500mL?1リットル?栄養相談でこの質問をすると、「分からない」「500㎖も飲んでいないかも」というお声が返ってきます。もちろんきっちり1.5ℓや2ℓとお答えする方もいらっしゃいます。そのような方はダイエット中やジムに通われている方が多いです。

この違いは何だと思いますか?

その答えは【自分に意識が向いているか?】なのです。ダイエット中やジムに通われている方は自分の身体を変えたいという「目標」があるため、毎日自分が口にするものにとても気をつかっていらっしゃいます。

口にする前に本当に今の自分に必要な物なのか?を良く考えて食事をすることで、その目標に近づけることを分かっているのです。

栄養相談も2回目になると皆さん自分が「何を」「どれくらいの量を」「いつ」食べたのか答えることができます。それは栄養相談を受けて自分が食べているものに意識を向けているからです。

今日からでも大丈夫です!まずは自分が何をどれくらい口にしていて本当にそれが自分の身体に必要な物なのか考えてみるのも面白いですよ。

そして一番気にしてほしいことが「水」を1日どれくらい摂取しているか?ということです。

人の身体は約50~70%が水分でできています。ほぼ半分です。ということは現在の身体を変えたいという方はまずは「水」をしっかりとることが大切になってきます。

私たちが飲んだお水は、小腸と大腸で吸収されて、血液などの「体液」になって全身を巡ります。働きとしては酸素や栄養分を細胞に届け、老廃物(体内のいらないもの)を尿や便として排泄することです。そして体温が上がったときには、皮膚への血液の循環を増やし、汗を出して熱を逃がし、体温を一定に保ってくれています。

栄養相談で「食事の水分はその中に含まれますか?」というご質問を頂きます。
その答えは食事中の水分は飲用水とは別に約1ℓ必要です。

人が1日に身体の中から排泄する水分量は約2.4ℓです(汗・尿・便など)。約2.4ℓ排泄するということは、1日最低2.4ℓは摂取しなければならないということですよね!

理想は食事で約1.0ℓ、飲用水で1.5ℓ~2ℓ、です。代謝の際に身体の中でも水分は200~300㎖程作られていますので食事と飲用水を合わせて2.4ℓ以上摂ることが理想です。

飲用する「水」の質について

毎日水分は1.5ℓ~2ℓ摂取したほうが理想といわれていますがお茶でも良いか?といわれますが
私はお茶でも良いと答えています。

カフェインが含まれているお茶やコーヒーは1杯や2杯に抑えてあとはお水、カフェインが入っていないルイボスティーやタンポポ茶はお茶の効能と自分の体調を合わせて飲んでいけば良いです。

自分の体調に合わせたお茶の効能は別の記事でご紹介いたしますね!

一番おススメは朝の「お白湯」です。寝ている時に身体の水分はコップ1杯分排出されていますので温かいお水で胃や腸をゆっくり起こしてあげるためには「お白湯」が一番です。

2ℓ以上飲んでも大丈夫?

水分は身体に必要ですが、「水滞」の症状がある方は注意が必要です。
お水は身体を冷やします。冷えて血行が悪くなると血管細胞から血管を拡張して血行を良くしようと炎症の物質が分泌されます。炎症は過剰になると様々な病気の症状をひきおこしまうのです。

  • むくみやすい
  • 肥満
  • 手が湿っている
  • 雨に日に体調が悪くなる
  • 頭が重い ・体が重い
  • 胃がぽちゃぽちゃする
  • 胃腸が弱い
  • めまいがする
  • 乗り物酔いをしやすい
  • 冷え性
  • 便が小さい
  • 色白で筋肉が少ない
  • 下腹がポッコリしている

上記に当てはまる方は水滞におススメのの食材を取り入れたり、軽い運動を習慣にして身体の水分代謝を整えることを先に始めます。妊活中のお水を飲むメリットはこちらの記事にまとめています。

水分の摂り方はヒトによって違います。まずは自分の体調を確認しながら必要量を取り入れてみましょう。自分の水分量が分からない場合はご相談ください。

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