普段口にしている食べ物に意識を向けたことはありますか?食べたい物を食べる!ということも大切ですが、身体が喜ぶものを食べると1か月後あなたの身体は変わり始めます。体調が良くなり、肌が綺麗になります、卵子の老化も食べ物で遅くすることも可能です。結果が出るとますます身体によい物を選んで食べたくなりますね。まずは今の食事を見返してじっくり自分の身体と向き合っていきましょう。
あなたの食生活は大丈夫ですか?
- 時間が無いためコンビニや外食で食事を済ませることが多い
- ダイエットをしながら妊活をしている
- お魚よりもお肉を多く食べている
- 野菜が取れない場合は野菜ジュースで代用している
- 甘いものが好きで良く間食やジュースを飲んでいる
- 単品食べ(親子丼だけスパゲティーだけなど)が多い
いかがでしたでしょうか?当てはまる項目がたくさんある方もいらっしゃるかもしれません。これらの食事がすべて「ダメ!」というわけではなく、食事の摂り方を変えることで、妊娠しやすい身体に近づきますよ、ということをお伝えしたいと思います。
時間が無いためコンビニや外食で食事を済ませることが多い
通院をしているとどうしても「夜が遅くなった」、「睡眠を優先して朝お弁当を作る時間がない」という場面があると思います。毎日手作りは本当に大変ですよね!ではコンビニや外食ではどんなものを選んだら良いのでしょうか?
コンビニでのポイント!【主食・主菜・副菜を意識して選びましょう】
主食 | ご飯・パン・麺類・穀類 | 炭水化物(糖質・食物繊維) |
主菜 | 肉類・魚類・卵・大豆製品 | たんぱく質・脂質 |
副菜 | 野菜・海藻類・きのこ類・いも類・豆類 | ビタミン・ミネラル・食物繊維 |
毎回コンビニ食ばかりは、おススメしませんが、どうしても時間が取れない場合はしかたないですね。コンビニでは単品食べではなく何品か組み合わせて食事をすることでバランスを摂ることができます。特に今はおにぎりでも、もち麦や雑穀米を使用したものが出てきていますので血糖値の上昇を緩やかにするためにも選ぶようにしましょう。冷えがある方は生野菜ではなく、温かい野菜のスープの方が身体に合っています。
外食では、パスタや牛丼などの単品食べではなく、和食定食などを選ぶようにしてどうしてもパスタやピザを食べたい場合は前菜にサラダや温かいスープを注文して先に食べることで血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。セットでの注文がおススメです。
ダイエットをしながら妊活をしている
ダイエットをしながら妊活をしている方は意外と多いです。特に第2子を望まれてある方は第1子目妊娠時に太ってしまったため、今度妊娠したら体重が増えてしまう!と思いダイエットをされている場合です。もちろんBMIが30以上の方は一緒にダイエットもした方が良いため、ダイエットと妊活を合わせたアドバイスをしていくのですが、BMI22~29の間の方はそれくらいの方が妊娠しやすかったりもしますので、ダイエットは一旦お休みしてしっかり妊活に集中したほうが良いと思います。
自分の体調と向き合いきちんとした食事をとることで、自然に体重が落ちてくる方もいらっしゃるためBMI29未満の方はそれほどダイエットを意識する必要はありません。
しかし、BMI30以上の方は軽度肥満に入りますので妊娠した時のリスクを最小限にするために一緒にダイエットを進めていくことは必要です。
まずは自分のBMIを知り、ダイエットが必要か必要ではないかを確認しましょう。
お魚よりもお肉を多く食べている
週にお肉やお魚はどれくらいの量食べていますか?お肉やお魚は妊活にはとても大切なタンパク質となります。お魚はあまり家では食べない、お肉に偏ってしまう方もいらっしゃると思います、逆にお魚は好きだけどお肉はほぼ食べないという方もいらっしゃいます。私は後者なので外食ではお肉を食べるように心がけています。食事の好みは人それぞれ、食べたいものを食べることが幸せですが。身体づくりを意識したい場合は両方ともバランスよく摂るようにしたほうが良いですよね。
お肉もお魚もそれぞれ妊活に嬉しい効能があります。
肉類:手軽に鉄分を取りたいのであれば、やはりお肉は優秀です。
現代の女性は約8割が貧血といわれています。貧血は身体の血液が不足し巡りが悪い状態なので子宮に良い栄養を送ることが出来ませんし、もし妊娠したとしても赤ちゃんに送る血液量が少ない場合は妊娠高血圧症候群や微弱陣痛、早産や発育遅延の影響が出る場合もありますので妊娠前からしっかりと摂取することが必要です。
魚類:お魚はあまり買わない、調理が難しそう、何となくめんどくさそう、臭いが気になるなど、栄養相談中に皆さんのお魚へのハードルが高いなーと感じることがあります。でもお魚は食べないともったいないくらい栄養の宝庫なのです。一番は良質な脂です。お魚の脂は『オメガ3』と言われる脂で血液をサラサラにしたり血管を強くしてくれます。また、胎児の脳の発達にも良いといわれていますので早めにしっかりと摂りたい食材なのです。
お肉とお魚は動物性のたんぱく質で身体ではつくられない「必須アミノ酸」も含まれていますので「良質なタンパク質」といわれています。タンパク質は豆類や乳製品でも摂ることはできますが、やはり全体の栄養素を考えると、お魚やお肉プラスで豆類や乳製品を入れてあげたほうが、しっかりと必要なタンパク質を摂ることが出来ます。
お肉が好きな方はお肉ばかりに、お魚が好きな方はお魚ばかりに偏らず「昨日お肉を食べたから今日はお魚を食べよう!」などバランスを考えて両方の良いとこどりをしてくださいね!
野菜が取れない場合は野菜ジュースで代用している
Q:野菜が苦手です野菜ジュースで代用できますか?
A:カリウムやカルシウムなどのミネラル、トマトの「リコピン」やかぼちゃの「β-カロテン」などの野菜の色素やポリフェノールの摂取が目的であればおススメできます。
この質問は栄養相談だけでなく、私生活の中でも本当に何回も聞かれたことがあります。私がいつも答えることは代わりになる栄養素もありますが、代わりにならない栄養素もあるということです。
「濃縮還元」と書かれている100%ジュースは輸送しやすいように一度ペースト状にして水で戻します。
そのため、もともと含まれている栄養素が少なくなっています。また、加工の段階で加熱処理をするため熱に弱いビタミンCや葉酸、食物繊維が少なくなります。野菜の食物繊維が減少することで血糖値が急激に上昇するため、他の食事で糖質を多くとっている場合は注意が必要です。
しかしトマトに含まれる「リコピン」や人参、かぼちゃに含まれる、「β-カロテン」などは、加工することで体内の吸収率が上がるため、これらの栄養素の摂取目的であれば、市販の野菜ジュースもおすすめです。
甘いものが好きでよく間食をしたりジュースを飲んでいる
甘いものは脳をリラックスさせてくれる効果があるため、疲れたらついつい口にしてしまいますよね。
3時のおやつに少し食べることに問題はないのですが、食べたいときにダラダラと食べる甘い物は虫歯だけでなく肥満や身体の不調の原因となるため注意が必要です。
甘い物やジュースの何が悪いかというと「血糖値の上昇」です。甘い物やジュースは食べやすく、飲みやすく加工されていますよね。加工の段階でミネラルやビタミン、食物繊維などの栄養分は破壊されているのです。例えばジュースは前記事でも書いたように輸送するためにいったん粉状に加工されています。この加工の段階で食物繊維とビタミン類は消えてなくなってしまうのです。しかし自宅で作るフレッシュジュースは違いますよね。ただミキサーにかけるだけなら食物繊維はしっかり残ります、ビタミンは一部破壊されるかもしれませんが、ビタミンや食物繊維も一緒に摂るなら手作りが一番です。
加工されているジュースは食物繊維がほぼ無くなっています。そのため血糖値が急激に上昇してしまうのです。血糖値は急激に上昇すると急激に下降します。この上げ下げが激しいと私たちの細胞は破壊されやすくなるのです。簡単にお伝えすると肥満や老化の原因となります。
妊活中の「老化」は一番避けたい問題ですよね
甘いチョコレートや飴、グミなどのお菓子も同じです。スナック菓子はさらに「酸化」も気になるところですよね。
でも、「甘い物がやめられない」、「おやつは職場での大切なコミュニケーションだから必要」という方におススメしているおやつはドライフルーツや70%以上のチョコレート、ナッツや栗です。食物繊維が含まれており、血糖値の上昇を緩やかにしてくれるため、こちらを選んで食べることが良いです。
単品食べ(親子丼だけスパゲティーだけなど)が多い
お家でも納豆ご飯だけ、ふりかけご飯だけ外食ではパスタやピザなど単品食べやっていませんか?単品食べはお菓子同様血糖値を急激に上昇させてしまいます。うどんだけパスタだけ、、考えてみれば糖質だけですよね。一番良いのは定食にしたりサラダを頼んで先に食べたり、ワカメうどんなど海藻類を先に食べることで血糖値の上昇を緩めることができます。血糖値の急激な上昇は身体にとても負担がかかるため健康や美容のためにも普段から血糖値を緩やかにする食事を身に付けることが大切です。
いかがでしたか?毎日忙しいときちんと食事ができていないとは分かっていてもついつい簡単に食べられるものに手が伸びてしまいますよね。まずは1つ1つできるところから変化をつけていきましょう。