妊活中でもお酒は飲みたいですし、付き合いもありますよね。さらに不妊治療はストレスもたまりやすい時期。お酒を飲まない方が良いとは分かっていてもついつい「今日だけ!」「明日から頑張る!」と自分に言い聞かせながら飲んでしまいますよね。
結論から申し上げますと妊活中はお酒を飲んでも大丈夫です。
注意する点は飲みすぎないようにすることなのです。
妊活中1日に飲んでも良いお酒の量
適度な飲酒は、純アルコールにして1日平均約20gといわれています。
女性は男性よりも体格が小さいため20gより少なめが良いとされます。
[酒類別アルコール約20g含む量]
・ビール(アルコール度数5度) 中びん1本
・ワイン(アルコール度数14度) 180㎖(グラス1杯程度)
・缶チューハイ(アルコール度数5度) 520㎖
・焼酎(アルコール度数25度) 110㎖
『厚生労働省アルコール摂取量より』
上記の量であれば、さほど身体に影響が出ることはありません。しかし、妊娠をするとアルコールが胎盤を通過し、へその緒を介して赤ちゃんに届いてしまうため、飲酒は控えるようにしましょう。
飲酒が妊娠に与える影響
①お酒に含まれるアルコールは胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。
胎児性アルコール症候群(FAS)や胎児アルコールスペクトラム障害(FASD)といった症状を引き起こすことが知られています。したがって、妊娠を希望している段階ではお酒の摂取は適量に留めておきましょう。また、妊娠が分かった時点ですぐにお酒をやめられる状態にしておくことも大切です。
②お酒の過剰摂取は不妊リスクを増加させる可能性があります。
アルコールは生殖ホルモンに影響を与え、排卵や受精に悪影響を及ぼすことがあります。
また、男性の場合も精子の品質や運動能力に影響を与える可能性があります。
適量を守り飲み過ぎないようにしましょう。
③妊娠初期のお酒の摂取は胎児の発育や器官形成に影響を与える可能性があります。
さらに、流産や早産のリスクも増加することが報告されています。
普段からお酒を飲み過ぎている人は、妊活を機会に少しずつ減らしてみませんか?いきなりの禁酒はストレスがかかる場合はすぐにやめることが難しいとは思いますので、まずは上記の適量からはじめてみましょう。
妊活中や妊娠中は我慢・我慢で食べられるものも制限されて特に女性にとっては辛い時期ですよね。できるだけリラックスできるハーブティーやノンカフェインの飲みものを選ぶようにしてできる範囲で楽しんでくださいね。